LIBRARY ハミガキ文庫

HAMIGAKI BUNNKO 03 / 大人のためのお口のエチケットセミナー

VOL.06 口臭とサヨナラする正しい歯磨きの大切なポイント

口臭の原因となるのはお口の中の雑菌!

口臭の原因となるのはお口の中の雑菌!

前回(Vol.5)は、正しい歯磨きが口臭対策の大切な要素という点をご紹介しました。今回はさらに掘り下げて、正しい歯磨きを実践していく上で押さえておきたい大切なポイントについてご紹介していきます。

歯磨きはやればやるほど良いというものではありません。歯磨きの効果を最大限に発揮したいなら、起床直後と就寝前がおすすめです。起床直後に歯磨きする理由は、起きたばかりのお口の中は様々な細菌が増えているからです。寝ているあいだは唾液の分泌が少ないため細菌が増大していますので、起床直後の歯磨きはお口の健康を守る上で重要かつ効果的です。そして、就寝中に細菌がお口の中で増殖してしまわないように、就寝前にきちんと汚れ(食べカスや歯垢)を取り除いておくことも大切なポイントです。歯磨きは寝る前と起きてスグ!これが押さえておきたい1つめです。

歯ブラシは小さめサイズが理想的

2つめは、使用する歯ブラシのサイズは小さめの歯ブラシを選ぶことです。
サイズが大きい歯ブラシは歯の表面を磨くのには便利ですが、細かい部分にまで毛先が行き届かないことが多く、磨き残しが出てしまうのです。口臭の原因となる歯垢は歯と歯のあいだにこそ溜りがちです。それを防ぐためには歯ブラシは小さめのサイズを選び、細かいところにも気を配って歯磨きするように注意しましょう。歯を一本一本、丁寧に磨こうとするとブラシ部分は小さくなっていくようですね。
デンタルフロスや歯間ブラシを使って歯間を清潔に

デンタルフロスや歯間ブラシを使って歯間を清潔に

3つめはデンタルフロスです。口臭の原因となる歯垢は歯と歯の間や、歯と歯ぐきの間にできる歯周ポケットの中にこそあります。そうした細かい隙間にまで行き届くのがデンタルフロスです。デンタルフロスには、糸タイプ(糸巻で必要な長さを切り取って使うものでロールタイプともいいます)とホルダータイプ(良く知られている「糸ようじ」のようなF字型と奥歯で使いやすいY字型)があります。好みによって使い分けましょう。ホルダータイプは力が入り過ぎることがあるので歯ぐきを傷つけないよう注意してください。※
また、歯と歯の間の隙間が広くなっている方は、歯間ブラシも併用しましょう。デンタルフロスや歯間ブラシの正しい使い方がわからない場合は歯医者さんで教えて貰うことをおすすめします。自己流でなく正しい歯磨きで口臭が気にならない毎日を取り戻しましょう。

※歯と歯の間が狭くなっている部分(コンタクトポイント)をフロスの糸が通るときにはある程度の力が必要です。そのまま力で押さえ付けようとすると、力余って、歯ぐきを傷つけてしまう恐れがあります。両手で使うことがポイントです。 片手を力点に使い、もう片方の手をストッパーに使ってミリ単位でゆっくりと動かす感じで使いましょう。