LIBRARY ハミガキ文庫

HAMIGAKI BUNNKO 03 / 大人のためのお口のエチケットセミナー

VOL.09 そもそも口臭の原因って何なの?

口臭の原因のひとつは唾液

口臭の原因のひとつは唾液

毎日歯磨きしているのになぜか臭う・・・。辛いし、恥ずかしいし、誰にも相談できない。そんな厄介な口臭はどんな原因で生じるものなのでしょうか。口臭の原因が分かれば対応策も講じやすいはず、そこで今回は口臭の主な原因を紹介します。
まずは唾液です。口内の唾液が不足しがちになると口臭がひどくなってきます。唾液には細菌の増殖を抑える性質があり、口内が不潔にならないように保ってくれているのです。では唾液が少なくなる原因は何でしょうか。加齢が理由となる場合もありますが、日々の仕事などでリラックスできない時間が続くと自律神経の働きで唾液分泌が減ってしまうということもありますので、日頃から精神的な安定を心がけるようにしましょう。

舌の汚れも口臭の原因のひとつです

歯磨きやデンタルフロスをいつも綺麗に丁寧に行っているのに、なぜか口臭が治らないとしたら、その原因は舌にあるかもしれません。舌についている白い舌苔を除去することで口臭の改善が望めます。
使う道具は、歯ブラシではなく舌ブラシ。舌の表面を傷つけないように工夫されているので安心して使えます。舌ブラシで汚れを優しく落とすのがポイントです。
口臭の原因としては一番多いのが歯周病!

口臭の原因としては一番多いのが歯周病!

なんといっても口臭の原因として一番多いとされるのが歯周病(※)です。症状が悪化すればするほど、口臭もひどくなるので不快感も大きくなます。こうした場合は、とにかく迅速な治療が必要になります。歯周病になると、歯周ポケットの中に汚れや細菌などが溜まり続ける状態になってしまいます。そこから肉の腐ったようなニオイや腐った卵のようなニオイ、または排水溝のようなニオイなどが口臭となってあらわれます。
歯周病の治療は歯医者さんでしっかり治療することが何より大切です。

※日本歯科医師会の「お口の臭い調査」によると約8割の方が口臭を気にしているそうです。実は厚生労働省の「平成23年歯科疾患実態調査」によると歯周病(歯周組織に何らかの所見)がある方も約8割でなぜかほぼほぼ一致しています。