LIBRARY ハミガキ文庫

HAMIGAKI BUNNKO 01 / 大人のためのハミガキセミナー

VOL.06 本当のところ、歯磨き粉って必要?不要?

歯磨き粉の役割はいったい何なの?

歯磨き粉の役割はいったい何なの?

多種多様なオーラルケア商品が登場している今日、歯磨き粉に関しても様々な商品が流通していて、自分に合ったものを選ぶのが難しくなっています。価格帯も千差万別ですし、また歯ブラシにも様々なタイプがあり迷っている方も多いのではないでしょうか。その中で最近よく聞くのが、歯磨き粉は必要!だったり、いや歯磨き粉は不要!などのフレーズです。いったいどちらが正解なのでしょうか?
そこで、まずは歯磨き粉の役割とはそもそも何なのかを確認していきましょう。

歯磨き粉と歯ブラシでは役割が異なります!

歯磨き粉も歯ブラシも、プラーク(歯垢)を落とすことに目的があるのは同じですが、その役割は全然違うのです。
歯ブラシは、「物理的」に歯垢を落とすことに特化しています。歯面をまさに「掃除」するための道具です。
一方、歯磨き粉は、研磨剤なども入っていて、物理的に落とすものもありますが、「化学的」に歯垢を落とすことや歯・歯ぐきに対する作用の違いで特色ある商品が生まれています。
例えば、プラークの原因となる細菌を「殺菌」すること、歯ぐきの炎症を抑えること、フッ素で歯質を強化することなど、これこそ歯磨き粉ならではの特長です。
まずは歯ブラシと歯磨き粉では、作用の仕方が異なることを理解しておくことが大切です。
歯磨き効果を高める重要なアイテムが歯磨き粉です!

歯磨き効果を高める重要なアイテムが歯磨き粉です!

ハミガキ時に「歯磨き粉」有りとなしのグループで、1週間ブラッシングさせた歯垢付着量の調査があります。(※)
それによると、歯磨き粉を使用して1週間ブラッシングをした方が、使用しない場合に比べ、歯垢の付着量は確かに減少します。また、歯磨き粉の使用量と歯垢付着量の相関関係を解析したところ、歯磨き粉の使用量が増えれば、歯垢付着量が抑制されることも示されています。
これらの結果より、歯磨き粉を使用してブラッシングしたほうが、使用しないでブラッシングした場合に比べて、歯垢を除去し、再付着を抑制する効果がある可能性が高いとされています。ですから、歯の健康を効率よく保つためには、やはり歯磨き粉を使用したお口のケアを心掛けるようにしましょう。
もちろん歯磨き粉を選ぶなら一般の方がオーラルケアで関心のある4大要素「ホワイトニング」「むし歯予防」「歯周病予防」「口臭防止」に対応した高機能ハミガキ[コスミオン]がオススメです。

※三畑光代ほか:発泡剤配合の有無および歯磨剤使用の有無が歯垢の付着と唾液中の細菌数及ぼす影響について、口腔衛生会誌 48:588、1998