ホワイトニング歯磨きの「本物」に向き合い、
評価と戦い続けた開発

スモカ歯磨株式会社 研究開発部
雛川昭治

理想のホワイトニング歯磨きを目指して

次に開発が始まったのは、「cosmion」ホワイトニングペースト。ホワイトニング効果を謳う歯磨き粉は市場にも多く流通しており、成分も様々。スモカ歯磨きとして目指すべきであり品質を実現するホワイトニング歯磨きとはどんな歯磨き粉なのか…。法律によってホームケアでは使用できない薬剤も多いなか、ホワイトニングの基本は「歯の汚れ(ステイン)やプラーク(歯垢)をコントロールすること」が必須です。加えて、歯はかけがえのない体の一部であり、また、口中の環境は脳などの器官とも関連性が高い研究結果もあることから「歯や歯ぐきを傷めないこと」も非常に重要です。そのなかで、「美と健康」を実現するために。私たちは2つのポイントを設定することから、開発を始めました。

1.歯を傷めないよう研磨剤を極力使わずに汚れを落とすこと

2.プラークの原因となる菌を殺菌すること

削るのではなく、
はがすという発想から

プラークを除去するためには、研磨剤を用いて物理的に除去することが一般的でした。ですが、ホワイトニングを強調するあまり、研磨剤を多用すると歯が傷んでしまうこともあります。そこで、私たちが選択したのは「高機能性シリカ」という成分でした。高機能性シリカは、その表面の特性によって、化学的に汚れを吸着します。この特性を利用して、研磨剤を減らし、物理的・化学的の両方からプラークを除去することを検討しました。この成分であれば、歯を傷めずに十分な清掃力を期待できます。しかし、道のりはそう平坦ではありませんでした。

実際に歯磨きサンプルを作り、評価テストを繰り返しましたが予想していた結果が出ません。何度も再現テストを行いましたが、結果は同じ。成分が間違っているのか、評価方法が間違っているのか…。根本からの見直しを迫られます。

「清掃剤として使用される全ての成分を手当たり次第比較してみよう」

意を決して、様々な成分や配合比を検討していきます。その結果、予想していなかった成分とその欠点を補う配合比に、ついに行き当たります。評価テストを行い、ついに理想的な結果を得ます。

伝わる難しさ。「本物」と評価していただくために。

最終の試作品を完成したのち、販売に向けての最終セクションとしてモニターユーザーを募って使用して頂き、アンケートをお願いしました。好評を期待していたそのアンケート結果には、またしても私たちを悩ませるご意見が…。

◯歯が削れないか心配…
◯泡立ちが少ない
◯もう少し爽快感がほしい

など、開発の過程を見てきた私たち自身では疑問に感じない内容なのですが、改めてご意見を頂くと、このコスミオンホワイトニングペーストの違いを「感じていただくこと」が難しいことを身に染みて感じました。

それぞれの使用感には、狙いが存在します。歯が削れないか心配ということに対しては、「高機能性シリカ」の説明をしっかりお伝えすること。泡立ちに対しては、泡が多いと、歯とシリカや薬剤の間に泡が入ってしまい、吸着力の低下と殺菌力の低下につながるので、抑えています。また、爽快感に対しては、意見がわかれたことですが、抑えめにして長い時間磨くことを重視したのですが、ここはご意見をもとに微調整も行いました。

これらの評価ステップを経ながら、最後まで、評価に向き合いながらも「本物」を目指し、ついにコスミオンホワイトニングペーストは完成しました。